本節は、背節=雄節(おぶし)と腹節=雌節(めぶし)を合わせて一対となる・・
ということを「鰹節の種類と呼び方3 雄節と雌節」でご紹介しました。
この雄節と雌節が「ひと組、一対になる=夫婦仲良く円満」ということや、
形が亀の甲のようで縁起が良いことから結婚の引出物に使われるようになりました。
また、
「鰹夫婦節」=かつおぶし
「勝男武士」=かつおぶし
「勝つ魚」=かつお
「松魚節」=かつおぶし(まつうおぶし)
などの語呂合わせから、婚礼や子供の祝事に用いられています。
日本人って昔からダジャレ好きだったんですね。
皆様の周りでも結婚式に出席すると引出物として鰹節をいただくことが多いと思います。
「鰹節は縁起物だから・・」とご存じの方も多いですが、
ここまで理解している人は少数派です。
以前、ブライダル関係のイベントで質問をしたところ、
正答率はなんと0%でした。よい時で10%。
最近は、親御さん世代でも詳細まではご存じない方がほとんどなのです。
引き出物のほか、出産の内祝、長寿の祝い、快気祝い、必勝祈願にも最適で、
縁起物、美味しい、栄養がある、高級品、保存食、
ということで喜ばれてきたギフトの万能選手ですが、
鰹節ギフトを選ぶ方が以前より少なくなっているといいます。
さまざまなギフトがあふれていて悩んでしまうのでしょうが、
このような由来を知っていれば、贈った方も贈られた方も納得、
ありがたみも更に増しそうですよね!
将来を担う、新郎新婦たちに伝統的な日本の慣習、食文化を知っていただき、
伝えていってほしいなと願います。。 かつをぶし池田屋は「和食」文化の保護・継承プロジェクトの活動を応援しています。
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